資源化/素材化ビジネス市場について
ABOUT THE MARKET

私たちが手がける「資源化/素材化ビジネス」とは一体どんなものなのか。
その定義や市場を取り巻く環境、成長性についてご説明します。

Chapter 1
資源化/素材化ビジネスとは

従来捨てるしかなかったものを、新しいテクノロジーとスキームを用いて再生資源・再生素材に変えるビジネスです。それは、天然資源の枯渇やゴミ処理の問題、環境負荷問題の解決に貢献するだけでなく、これまでになかった新たな利益を世の中に創出します。私たちリファインバースグループはこの事業を、時代に先駆け20年以上前から実践しています。

Chapter 2
さまざまな環境問題

これからどうなる?

CO2増加による気候変動

今日までの産業の発展や社会生活の発展は石炭や石油などの化石燃料を大量に使用する=燃やすことで成り立っており、CO2の排出もそれに伴って増加の一途をたどってきました。CO2をはじめとする温室効果ガスの増加は、地球温暖化を促し、海面の上昇や洪水、干ばつといった自然災害を多く引き起こしています。

天然資源の枯渇

すでに見たように、近代以降、石炭や石油といった天然資源を大量に消費することで産業や社会は成り立っています。しかし、地球が何億年という歳月をかけて蓄積してきた天然資源も、やがては枯渇します。このままのペースで使い続ければ、石炭は120年ほど、石油や天然ガスは50年ほどで無くなると言われています。

ごみ処理問題

モノが大量に生み出され消費される現代では、廃棄物も大量に発生しています。それに伴い、埋め立て地の不足や焼却処理によるCO2排出、不法投棄による環境汚染、食品ロスなど、さまざまな問題が引き起こされています。

Chapter 3
規制や取り組み

どんな取り組みがあるの?

カーボンニュートラル目標

カーボンニュートラルとは、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出量と、森林などによる吸収量を均衡させる、つまりは実質ゼロにすることを意味します。2015年のパリ協定にて世界共通の目標が設定され、日本においては2050年までにゼロ達成することが発表されました。

バーゼル法改正

バーゼル法とは、特定有害廃棄物の輸出入を規制する法律で、国際的な規定であるバーゼル条約に準じています。このたびこの法律が改正され、廃プラスチックも規制対象となりました。これまで日本では国内で処理しきれない分を海外に輸出してきましたが、今後は廃プラの適正なリサイクル処理が高い水準で求められるようになります。

SDGsなどへの関心の高まり

人類がこの地球で暮らし続けることができるように掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)や、利潤追求だけでなく環境や社会への取り組みを評価して企業に投資するESG投資などが、人々の関心を集めています。また、エシカル(倫理的、道徳的)消費への機運も高まっており、レジ袋の有料化や自動車のEV化、再生可能エネルギーへの置き換えなど、社会動向も変わりつつあります。

Chapter 4
資源化/素材化ビジネスの成長性

これまで見てきたとおり、環境問題に対応する動きは、ビジネス上でも人々の生活の上でも絶対に避けて通ることはできないテーマとなっています。廃棄物を再生資源や素材に変えるビジネスの重要性も今後ますます大きくなり、成長産業となることは間違いありません。

たとえば

カーボンニュートラルに対して・・・

  • 廃棄物が減ることで、ゴミの焼却処理時に排出されるCO2量を減らすことができる。
  • 製品の製造工程ではさまざまな形でCO2が排出されるが、ゼロから製品を生み出すのに比べ、再生材による製造ではCO2排出量が極めて少ない。

※特にプラスチック製品は、原料の元になる原油の採掘段階・精製段階でもCO2が発生するため、それらを必要としない再生資源・再生素材の利用はより効果的といえる。

ごみ処理問題に対して・・・

  • 廃棄物を資源に変えることで、埋め立て地不足の問題や不法投棄による環境汚染問題が改善される。

天然資源枯渇の問題に対して・・・

  • 廃棄物のリサイクル利用により、天然資源を使う必要がない。

消費者の関心に対して・・・

  • 地球環境に良いものを選ぶ、といった消費行動に対応するため、再生素材が多く使われるようになる。